西のコンバース、東のプロケッズを比較してみた、
昔から今に至るまで、東の○○、西の○○は数多く存在していて、それはスニーカーにも存在しています。それがタイトルの(プロ)ケッズとコンバース。
ファッションサイトとかでは商品概要と簡単な歴史を紹介していたりするだけで、コンバースはどこがどうで、プロケッズは〜なんて言うのはなかったので、両方を履いてる自分が両方のレビューを簡単にしてみようと思いました。まずプロケッズとはなんぞや?という方々に少し紹介していきます。コンバースについては以前詳しく歴史やオールスターのことについて記事を書いたのでそちらを見ていただければ幸いです。
・プロケッズの歴史
まずプロケッズの前に、その元であるケッズを紹介していきます。
ケッズは1916年にアメリカで設立され、キャンバス地のアッパーにゴムのアウトソールを組み合わせた靴を安価に提供して一躍有名ブランドになっていきます。名前の由来は子供(Kids)とラテン語で足(Peds)の組み合わせです。
元企業であるUSラバーカンパニーが革靴が主流だった当時、ゴム製の柔らかいソールであれば後ろから人に音を立てず忍び寄る(Sneak)靴出来るやんけ!というキャッチコピーから、スニーカーという言葉ができたという逸話まで持つメーカーです。
そしてそこからバスケット用やテニス用などのラインとして派生して行ったのがプロケッズ(ProKeds)という訳です。ミズノからミズノプロが派生したみたいな感じです(多分)。
そのプロケッズの1番有名なスニーカーはロイヤルアメリカという1足。
コンバースのオールスターとそっくりなんですよね。こちらも元々はバスケットシューズでした。
しかし人気はコンバースの方が勝り、1980年には本社は生産を停止してしまいます。
そしてその後は伊藤忠などがライセンスを得て生産し、A○Beeなどで販売しています。
そしてここからが本題。
・オールスターとロイヤルアメリカの比較
まずは外見から。上からの写真。
両方サイズは同じです。
日頃両方とも結構履くので汚くて申し訳ないですが、両方を並べた写真。紐は黒がかっこいいなと思ったので両方付け替えてます。
まずは紐を通すハトメですが、オールスターは8個でロイヤルアメリカは6個。多すぎてもあれですが、個人的には1個ずつが少しづつ小さくて多いオールスターの方が少し大人っぽく見えます。そしてロイヤルアメリカのハトメはくすんだ銀で平面的でちょっと安っぽく感じます。オールスターの方が立体的。
そして大きく靴のシルエットを変えるトゥキャップ(つま先のゴムの部分)はオールスターの方がシュッとしててロイヤルアメリカは大きくてちょっとのぺ〜っとした印象。でもロイヤルアメリカのほうが指先にかけての絞り込みが緩いので、足幅の広い方がぴったり目のサイズを履きたい!という時にはロイヤルアメリカの方がいいと思います。僕もこっちの方が気持ちラクに感じます。インソールもロイヤルアメリカは外せるので取り替えもサイズそのままで出来るので嬉しい。変えてないけど。
次はサイドから。
オールスターは履き口とハトメの横のステッチがシングル、ロイヤルアメリカはシングルになってます。まあだからってそんなに強度は目に見えてどうだ!とかはないです。
そしてこの2足のデザインで大きく異なるのはサイドステッチの有無とサイドテープの大きな赤と紺のロゴの有無。ここで印象がだいぶ変わります。
なお、ロイヤルアメリカのサイドステッチはCT70のようにあて布がついてる訳ではなく、あくまでダミーのステッチです。でもまあ可愛いからいいか。
ロイヤルプラスのロゴはだいぶ好き嫌いが出ると思います、やはり飾り気のないシンプルなこのデザインに派手なものが着くのでコーデでも主張が激しい。なので僕は主にダンス用で履いて気合い入れた服着る時はあまり履きませんでした。
そしてオールスターはサイドテープの真ん中に黒い線が入るので、ちょっとスマートに見えます。これが入ってないのもプロケッズがチープに見える原因かもしれません。そのせいでロイヤルアメリカのサイドテープのほうが縦に高そうに見えるで計りましたが、同じ3cmぐらいなのでやはり細かい意匠ひとつで印象はだいぶ変わるなと。
そしてヒール部分。
オールスターは黒糸で縫ってヒールパッチはシンプルで平面的、対してロイヤルアメリカは白糸で縫ってロゴはカラーの立体的なロゴ。サイドステッチ同様、黒地に白糸のステッチはちょっと子どもっぽく見えるけどこっちの方が個人的にオールスターより好みです。
そして最後はアウトソール。
左がオールスター、右がロイヤルアメリカです。
デザインは両方かわいいですが、ロイヤルアメリカの方が新鮮で可愛いなと思ってます。
グリップの性能はそんなにめちゃくちゃ変わる訳では無いですが、気持ちロイヤルアメリカの方が高い気がしました。ただ減りも早い気がします。
サイドテープの薄さもロイヤルアメリカの方が厚く、ソールとの剥がれが少ない気がするので底からの浸水(?)などはこっちの方が少ないかもしれません。ただシチュエーションが特殊なのであまりそこで差別化は図れるか分かりませんが。
・見た目以外に気になること
特に履いた感じ明確にどうだ!ってところは無いですがオールスターの方がシルエットが細いので長いこと履いてると足の付け根が痛くなって来ます。あとは朝の足がむくんでる時とか。
逆にロイヤルアメリカの気になるところはゴム部分の汚れの落ちにくさ。これが圧倒的に洗うモチベを落とします。オールスターだと直ぐに落ちるところがロイヤルアメリカだと何回か洗わないと落ちないってケースが多すぎます。オールスターのラバーにはちょっとコーティングみたいなのが着いてたりするのかなとか思ったり。
・結論
特に性能的には両方特別優れてるところとか劣ったところはないので、ここまで書いといてなんですが気に入った方を履いた方がいいと思います。
あとはプロケッズが大人の事情もあり今全品2000円とかいう頭おかしい値段で買えるので調べて見てください。
今回は以上です!
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